金はいつ動く? 10年分のデータで見る時間帯ごとの値動き

更新日 2026年11月1日 · 約4分で読めます

金はほぼ24時間取引されていますが、ずっと同じように動くわけではありません。2016年10月から2026年8月までのすべての1時間足を使って、よく動く時間とおとなしい時間、そしてそれが練習にどう関係するかをまとめました。

調べ方

1時間足ごとに値幅(高値−安値)を出し、その足の始値で割りました。%にすることで、金が1,250ドル前後だった2017年と、4,000ドルを超えた2026年を同じ物差しで比べられます。その値幅を、時間帯ごとに平均しました。

米国は年に2回時計を切り替え、金がよく動く時間帯もそれに合わせて動きます。そこでグラフでは、米国の夏時間(3月〜11月)と冬時間(11月〜3月)を別々の線にしています。時刻はすべて日本時間です。

時間帯ごとの1時間の平均値幅(日本時間)

1時間足の高値−安値を始値に対する%で表示、2016年10月〜2026年8月

米国の夏時間(3月〜11月)米国の冬時間(11月〜3月)
0.0%0.1%0.2%0.3%0.4%0.5%0時3時6時9時12時15時18時21時
線が切れているところは、毎日のニューヨーク17時の取引休止です。米国が時計を切り替えると、よく動く時間帯も日本時間で1時間ずれます。
表で見る
時間帯(日本時間)米国の夏時間(3月〜11月)米国の冬時間(11月〜3月)
日本時間 0:00〜1:000.35%0.45%
日本時間 1:00〜2:000.27%0.33%
日本時間 2:00〜3:000.26%0.26%
日本時間 3:00〜4:000.25%0.26%
日本時間 4:00〜5:000.23%0.24%
日本時間 5:00〜6:000.16%0.22%
日本時間 6:00〜7:00—0.15%
日本時間 7:00〜8:000.22%—
日本時間 8:00〜9:000.18%0.24%
日本時間 9:00〜10:000.24%0.21%
日本時間 10:00〜11:000.32%0.30%
日本時間 11:00〜12:000.22%0.22%
日本時間 12:00〜13:000.18%0.18%
日本時間 13:00〜14:000.16%0.15%
日本時間 14:00〜15:000.23%0.20%
日本時間 15:00〜16:000.27%0.22%
日本時間 16:00〜17:000.29%0.25%
日本時間 17:00〜18:000.26%0.29%
日本時間 18:00〜19:000.23%0.24%
日本時間 19:00〜20:000.23%0.22%
日本時間 20:00〜21:000.27%0.23%
日本時間 21:00〜22:000.46%0.25%
日本時間 22:00〜23:000.47%0.44%
日本時間 23:00〜0:000.46%0.45%

時間帯ごとの特徴

  • いちばん動くのは、夏時間なら日本時間の21時〜24時、冬時間なら22時〜翌1時です。 ニューヨーク市場のオープン、ニューヨーク時間8時30分(日本時間21時30分か22時30分)に出る米国の経済指標、ロンドンの午後が重なる時間です。1時間の平均値幅は約0.46%で、いちばん静かな時間のおよそ3倍です。
  • いちばん静かなのは、日本時間の12時〜14時です。 アジアの昼休みで、欧州がまだ始まっていない時間です。13時台の平均は約0.15%です。
  • 小さな山が2つあります。 ひとつは日本時間10時台で、東京の午前中にあたり、上海黄金取引所も北京時間9時(日本時間10時)に始まります。もうひとつは欧州の取引が始まる16時〜17時台です。
  • 直近12か月をドルで見ると、 23時台の平均値幅が31.59ドルだったのに対し、10時台も29.76ドルと、ほとんど変わらない大きさでした。2025〜26年の上昇局面で、アジアの時間帯がはっきり活発になっています。いちばん静かな13時台は13.06ドルでした。

取引時間帯ごとの値動き

ゲームでは、問題ごとに取引時間帯を表示しています。それぞれ、1時間あたり平均でどれだけ動くかをまとめました。

取引時間帯ごとの1時間あたりの値動き
時間帯(各都市の現地時刻)1時間の平均値幅(価格比)1時間の平均値幅(直近12か月)
オセアニア(NY 17時 → 東京 9時)0.21%$20.99
東京(東京 9時 → ロンドン 8時)0.23%$20.89
ロンドン(ロンドン 8時 → NY 8時)0.25%$18.19
ロンドン・NY重複(NY 8時 → ロンドン 16時30分)0.43%$29.82
ニューヨーク(ロンドン 16時30分 → NY 17時)0.23%$18.09
各1時間足を、始まった時刻の時間帯に分けています。各都市の現地時刻を使うので、夏時間も反映されます。%は2016年10月〜2026年8月、ドルは2025年9月〜2026年8月の平均です。

ロンドン・NY重複の時間帯は1時間あたり0.43%で、ほかの時間帯(0.21〜0.25%)を大きく上回ります。ただ、直近のドルの数字には変化が見えます。この12か月では、東京時間(1時間あたり20.89ドル)のほうが、ロンドン時間(18.19ドル)やニューヨークの午後(18.09ドル)より動いていました。

曜日ごとの値動き

曜日ごとの1日の平均値幅
曜日高値−安値の平均(価格比)
月曜日1.37%
火曜日1.39%
水曜日1.42%
木曜日1.44%
金曜日1.47%
1日はニューヨーク17時で区切っています。日曜の短い取引時間は除いています。

曜日による差は小さく、月曜の1.37%から金曜の1.47%までです。金曜がわずかに大きいのは、米国の雇用統計がたいてい月の第1金曜に出ることも関係しています。とはいえ、作戦を変えるほどの差ではありません。

練習にどう生かすか

  • 時間帯の表示を見る。 15分足のブレイクでも、日本時間22時30分なら一日でいちばん動く時間の中です。13時のブレイクは、いちばん静かな時間のもので、続かずに戻ることがよくあります。
  • 静かな時間はローソク足が小さい。 「N本後の終値」の判定では、わずかな上下で正解・不正解が決まることが多くなります。見送りがいちばんの答えになる場面も少なくありません。
  • 値幅の調整はATRに任せる。 TP・SLの判定では、損切りと利確の幅がATR(14)で決まるので、よく動く時間には自動で広く、静かな時間には狭くなります。
  • 実際に取引するなら、 一日の値幅の大部分はよく動く時間帯に作られ、スプレッドも普通はこの時間がいちばん狭くなります。静かな時間や、日本時間の早朝(ニューヨーク17時)の取引休止の前後は、スプレッドが広がりやすくなります。

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